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タイトル :脱マニュアル人間 - マニュアルを参考にしすぎるのは危険
配信日時 :2012/12/02(日) 12:50
配信数 :389

本文:

こんにちは。中田です。

いつもありがとうございます。


■脱マニュアル人間 - マニュアルを参考にしすぎるのは危険

江戸初期の学者 中江藤樹がこんな名言を残してます。

「天地の間に、己一人生きてあると思ふべし。
天を師とし、神明を友とすれば、外人に頼る心なし」

これは要するに
「世に自分しかいないと思い、
人に頼らず自分自身の頭で探求せよ!」
という意味ですなんですが、
現代はそれと逆行してマニュアル最盛期です。


なんでも全て
思考をショートカットするための「マニュアル」が用意されています。

その典型がハウツー本、ビジネス本、社内マニュアルとか。
一方でそれは便利な世の中になったものだと思うわけですが、
それに伴う弊害ももちろんあるわけです。

例えば、ポイントとしては2つ。

・応用が効かなくなる
・自分で一から考えないので 本質的な部分がわからなくなる



ハンバーガーチェーンのマクドナルドなんかが良い例です。

人から商品と全て規格化されているのは
まさしくマニュアルの賜物です。

スタッフが文面の通りに動くだけで利益が出る仕組み。
なんか、すごいっすね。。。

究極的に効率を重視したビジネスと言えるでしょう。
“マニュアルを作った側”はさぞかし頭を使ったことだと思います。

ただここで問題です。
その“マニュアル通りに動く側の人間”は
どうなるんでしょうか。



まず、自己をマニュアル化すると
「応用が効かなくなる」ということが一に挙げられます。

そうなると徐々に、
マニュアルの範囲内、もしくはケツに毛が生えた程度でしか
対処できなっていきます。

例えば 予想外のクレームが来ても
マニュアルに書いてなかったら
非常に機械的な対応しかとれなくなる。

本質的な部分を考えたことがないので
予想外のことが起きた時に良いか悪いかの判断ができないのです。

だから行動を悲惨なくらいに制限するしかないんですね。
(マニュアルの範囲内だけで作業するしかできない)



さらに、自分で本質的な部分から考えない。
本質をすっ飛ばして 表層的な部分だけ求める傾向が強くなります。

要するに、算数で例えると
「式やその根拠などはいいから答えだけ教えて!」と言っているようなもの。

確かに、その方が効率的だ。

しかし、そうなると
拙い日本語の外国人やら高校生のバイト君とでも
置き換え可能ということになる恐れがあります。

でも、それでもみんなして
マニュアルを追い求めているのが現状です。



これって怖い話じゃありませんか?





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